コラム
能「大会(だいえ)」×比叡山
紅葉が美しい季節になりました。
ほんの短い期間ですが色の移り変わりを楽しみにされている方が多いと思います。
いつもご好評いただいています白鷹酒造が企画をされている
白鷹禄水苑文化アカデミー 特別公開講座 「能のふるさと逍遥」


今月は能「大会(だいえ)」をテーマに比叡山へ行って参りました。
やはり標高が高いだけあり 紅葉ももうほぼ終わりかけていて、とても寒かったですが
延暦寺の観光案内の方のご説明を受けながら まずは東塔、西塔、横川(よかわ)の三つに別れている谷に行ってきました。
「大会(だいえ)」という能は、大がかりなこともあり どちらかと言えば演能は少ない方です。
しかしとても面白い能でもあります。
天狗が主役ですが、能に出てくる天狗のほとんどは、少し間抜けなと申しますか
可愛らしい天狗が多いのです。
大会の天狗も、鳶に化けて町に遊びに行ったところを
子供達に捕まり いじめられ、そこを お坊さんに助けられます。
能はこの後からお話が始まります。
助けてもらったお礼にと、山伏の姿になった天狗が僧を訪ね、
「何でも望みがあれば叶えます」と言いますが、
僧は何も望むものはなく、強いて言えばお釈迦様の姿を拝みたいと願います。
「天狗の魔術で見せる釈迦説法の場面だから、
くれぐれも有り難がったり拝んだりしないでくれ」と約束して
釈迦説法の場面を見せると 僧はあまりの有り難さに思わず 涙を流して 拝んでしまい
瞬く間に 天上界の帝釈天の怒りに触れすごすごと 洞窟に隠れてしまう・・・と言ったストーリーです。
謡の中に山々の景色が謡われている一節をうたい 雰囲気を楽しみました。

その後は 弁慶に縁のある建物等を見て、日吉神社に移動しました。


日吉神社の境内の中には 立派な神楽殿が3つもありますので
そちらで 少し鼓をうたせていただきました。