コラム
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袷(あわせ)の季節
「秋」過ごしやすい気候はほんの一時で少し肌寒くもなってきました。
衣替えの時期でもありましたが、着物も単(ひとえ)から袷(あわせ)になります。
洋服が普及するようになってからは“単は持っていません”という方も増えました。
着る機会の少ない方は成人式で振袖。その後はお友達や親戚の結婚式で訪問着を…
またお宮参りも着物の方の姿も少なくなりました。
それこそ袷が一枚あればなんとかなるぐらい、着物を着る機会は少なくなりました。
お茶のお稽古やお能のお稽古をしていますと、
お茶会やお稽古、発表会に着る機会も増えるのではないかと思います。
この袷を着る春や秋はお能の世界ではお稽古をなさっている方々の発表会シーズンでもあります。
各、発表会は入場無料ですのでフラリと着物で能楽堂にお出掛けもいかがでしょうか。
*大阪能楽会館での発表会の情報
*11月2日(日)大西松諷社秋季大会…謡いと舞の会
*11月3日(祝)小西弘諷社…謡と舞の会
*11月8日(土)大阪幽謳会…謡と舞の会
*11月9日(日)大阪修諷諷会記念会…謡と舞の会
*11月23日(祝)梅基会…謡と舞の会
*11月30日(日)松月会…大倉流小鼓の 能と囃子の会
大阪城西・丸庭園の「薪能」

雨が心配される中、大阪城西の丸庭園で行われた薪能に行ってきました。
この日は、聖徳太子につかえたと言われている秦河勝を題材にした
新曲の「河勝」でした。
赤穂の少し先の坂越(さこし)と言うところに最後は流れついたということで
現在は坂越の「大避神社」(おおさけじんじゃ)に河勝がまつられています。
坂越のお祭りの模様などが舞台にもとりいれられており
見た目もとても面白く出来ていたので、
広い西の丸庭園での涼しい幽玄の一時を楽めました。
せっかくですので、赤穂の方に立ち寄ったときに大避神社にも参拝してきました。
皆さまも一度、涼しい幽玄の一時を味わってみてはいかがでしょうか。
「虫干し」の四方山話
毎日朝からはかなりの暑さですが、例年に比べて夜は少し涼しいように思います。この乾燥した晴天の時期にご家庭でも本や書画、
衣類ゎ着物など虫干しされるかと思います。
能の世界でもこの一番暑い時期に、
日頃使用する面(おもて)や装束や小物を干す『虫干し』が各師匠家にて行われます。
昔はエアコンが発達してないので暑い時期や寒い時期は舞台も少なく
暇な時期でもあるというのも一つです。
一年のうち「秋干し」や寒い時の「寒干し」も虫干しにはいいようです。
能装束の虫干しは豪華絢爛、体力的には大変ですが目の保養になりそうです。
関西では京都の丸太町と今出川の間にあります「金剛能楽堂」が
有料で公開しています。
虫干しが毎年8月上旬にあります。
京都に行かれた際には一度のぞいてみてはいかがでしょうか?
薪能とは…
薪能とは「薪の宴の能」という意味で、その起源は平安中期頃から奈良興福寺の修二会に付随して行われていた、
薪を奉納する神事にさかのぼります。
薪の神事が芸能化し、その後、室町時代に「薪能」と
呼ばれるようになったといわれています。
その後いったんは絶えたものの、近年簡略化して復興しました。
現在の薪能は、興福寺薪能にヒントを得て、衰退する能楽の復興のために
1950年に平安神宮で開催された京都薪能が最初です。
その後1959年に観光行事の一環として鎌倉宮で行われた鎌倉薪能など、
主に自治体主催のイベントとして、全国に広まっていったと言われています。
現在では、夕方暗くなってから、薪の火を照明代わりにして
野外で行う納涼能のことも薪能と呼んでいます。
夜の海や林を背景にして薪の明かりで演ずる能は、
幽玄がさらに増して迫力があり、新たな人気を呼び起こしています。
観光シーズンに合わせて行われることが多く、
能楽をあまり知らない人々でも、気軽に能楽に触れることができます。
「薪能」の四方山話
梅雨もあけ、暑い毎日です。少しでも涼しい事を求めてか、お能もこの時期には野外で篝火をたいての薪能が各地で行われています。
是非、お近くの薪能に足を運んでいただき、
夕暮れの一時を楽しんでみてはいかがでしょうか?
参考までに 大阪生国魂神社薪能 8月11日・12日 五時半から(雨天順延)
於:生国魂神社境内 8月27日(水)大阪城薪能 六時から
於:大阪城西の丸庭園 新作能 「河勝」 梅原猛氏作
「杜若」(かきつばた) の 四方山話

梅雨に入りましたが、池のほとりにはあやめが美しく咲いている風景が見られるようになり、
少し時期を前後してカキツバタも美しくなる時期です。
【何(いず)れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた】
アヤメとカキツバタは似ていて区別がつきにくいところから・・どちらも優れていて優劣がつけにくいことの意に使われますが、
お能にも「杜若」(かきつばた)という曲があります。
お能の曲の大半には季節が設定されており、やはりこの時期は「杜若」の上演が多いです。
場所は三河の国(愛知県)八橋。
かきつばたの名所に訪ねてきた僧が花に見とれているとどこからともなく女の人が出てきて声をかけ、
八橋のかきつばたと在原業平の事を伊勢物語の歌を引用して語ります。
「実は自分はかきつばたの花の精だ」と名のり、伊勢物語によまれた冠と装束を付けて、業平が歌舞の菩薩の化身でその和歌の徳により草木も成仏できる喜びを語りながら夜明けと共に姿を消す
・・という舞を舞います。
伊勢物語の世界を能にしたもので、かきつばたの精でもあり業平の装束を付けた二重の美しさを見ることが出来ます。
龍野市で 能「清経」-恋之音取- 公演

6月1日に龍野市の「たつのあいあい塾」で企画された公演を観に行きました。
作家の玉岡かおるさん(木曜の関テレ4時50からのアンカーにてゲストコメンテイターとして出演中)が
観に来られていて握手してもらいました。
市民参加のこのようなプログラムが 各都道府県の取り組みとしてされています。
行政はどこも財政難・・
文化を支える催しが減るのではないか・・と懸念しています。
「葵祭」の四方山話

葵祭が先日京都であり行って参りました。
葵祭にまつわる曲がお能にもあります。「葵上」(あおいのうえと読みます)
「野宮」(ののみや)という、六条の御息所(ろくじょうのみやすどころ)と正妻 葵上との確執を物語った曲です。
実際には舞台には六条御息所の姿だけで葵上は出てきませんが、
みなさんの想像力をいかに引き出すか考え中です。いい案教えてください。